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他流派参加者歓迎
「オープン合気道講座」レポート

レポート(1)レポート(2)

 平成30年5月27日(日)に立川近郊にてオープン合気道講座が開催された。
 今回のテーマは『上段腕絡み、腕の絡み方と投げ方の研究』、『肘締め、腕の挟み方と締め方の研究』、『一ヵ条の崩し方の研究』で、それぞれのテーマごとに、参加者がポイントを理解しやすいように、段階を追いながら講座は進められた。

 『上段腕絡み、腕の絡み方と投げ方の研究』についてであるが、まず、外捌きの後に相手を上段腕絡みに誘導していくのは相手の手首を挟み持った側の手だという事と、相手の肘に添えた手を早急に腕絡みの形に組んでしまわない事、というポイントに意識を持てるよう、片手のみを使って相手を上段腕絡みに誘導する稽古をした。
 次に、相手が技に対して投げられないように耐えた場合どうするのかについて稽古した。相手が耐えている時に力で押しても相手に抵抗されるばかりである。いかにして力をぶつからせる事無く、相手の中心へ力を伝えていけばよいのか、代表師範から個別にもアドバイスを受けつつ、皆、試行錯誤しながら稽古に励んでいた。
 続いて、それまでのポイントを踏まえながら片手綾持ち上段腕絡みの稽古をした。いつも稽古している技であるが、今回の講座のポイントを念頭に置いておこなうと、これまでの自己の動きの不十分な部分に気づく場面も多かった。腕が下がった状態での肘極めの極め方についても言及した。肘極めはどんな姿勢でも同一に決めようとしがちだが、相手の腕が自己の目線より上にある時と下に下がっている時では極め方が違ってくるというのは正直驚きだった。
 『肘締め、腕の挟み方と締め方の研究』ではまず、捌いた所から肘締めまでの誘導の仕方について稽古した。自分の動きを球として意識するのみならず、相手の動きも球として意識するというポイントが印象的だった。
 次に深く入り過ぎてしまった時、または肘の締めが甘かった時の技の掛け方ついて稽古をした。因みにどの技においても直接触れている部分だけではなく、相手の体全体を崩していくが、肘締めのかかりが弱かった場合は特に体全体への崩しを意識していかなくてはならない。相手の体全体に力を伝えるには相手の各関節をそれぞれロックして膝関節へ繋げていく必要があり、そのやり方は今後も各自の大切な研究課題のひとつとなっていくであろう。

 『一ヵ条の崩し方の研究』については、正面突き一ヵ条抑えの稽古を通しておこなわれた。この稽古においても球を意識した三次元的な動きが大切である事が解った。

 以上が今回の講座の流れや主なポイントであるが、技の流れの中で随所に出てくる技術的なポイントも含めると、とてもボリューミーな内容で大変有意義な講習であったと感じた。

<合気道S.A. 広報部>




 平成30年5月27日(日)、合気道SA主催による「オープン合気道講座」が立川近郊にて開催された。
今回のテーマは…
 ① 上段腕絡み 腕の絡み方と投げ方の研究
 ②肘締め 腕の挟み方と締め方の研究
 ③一ヶ条の崩した方の研究
である。

①上段腕絡みについて
 代表師範により上段腕絡みという技における注意点が何点か説明された後、実際に技の稽古へと入った。まず基本技としての正面突きを捌いての上段腕絡みへの入り方の注意点として…
 “どうしても早く腕を組みたくなるが、まず先に腕を組むのではなく主たる手の誘導により最終的に自然に組む形になる”
 “主となる手は身体の正面にを意識して肩が開いたり手が遅れたりしない”
 “平面である円ではなく立体である球の動きの意識を持つ”
 “核からの力を意識しつつ三次元の動きを意識する”
等々である。

 その中でどうしても腕を組むのが早くなってしまいがちになるのを防ぐ為に、まず最初に主たる手の誘導による片手のみで相手の腕を誘導して上段腕絡みの形へと持って行き、最終的に両手で自然に組む事を意識しての稽古を行った。片手での稽古を行うとそれまでそれほど意識はしていなかったのだが、今まで如何に腕を組むのが早いタイミングであったのかという事を痛感させられた。ある程度腕の組み方へのイメージが出来上がった後、相手との力がぶつかり合わない形への稽古へと進んで行く。

 どうしても上段腕絡みという技は腕を組んだ時に相手の力と自分の力がぶつかり合いがちであるが、この点につき代表師範からは“相手の手首に力を加えて倒したり、捻って痛くして倒すのではなく、相手の手に自分の小指側を締めて優しく添えたら肘から先を手刀にして、剣による斬り落としのイメージで行うと良い”とのアドバイスをいただいた。早速、有段技の“片手綾持ち上段腕絡み”での稽古を行なったが、この技は手刀による斬り落としのイメージが非常に掴み易く具体的なイメージを持つ事が出来た。そして手刀での斬り落としというものは、そのままその後の投げへと繋がるものであり、合気道という武道は剣術とは切っても切れない緊密な関係にあるものであるという事を再認識させられる事となった。そして最後は“肘極めからの上段腕絡みへの移行”であるが、これも前述の注意点を念頭に置きつつ立体的な球の動き・手刀による斬り落としを意識して行うと、驚く程技自体が変容したという事を記しておく。
②肘締めについて
 まず代表師範より注意点として…
 “手関節のロック”
 “脇の下から胸の辺りを敏感にして、相手の肘の角度・向きを感じて微調整を行う”
 “相手の腕を下から迎え入れて肘締めの形になった時にはシッカリと極められているように”
 “下から胸へ迎え入れる時のバランス”
等々が最初に説明された後、稽古に入る。

 肘締めの場合、技の入り方により手首の持ち方が様々に変化するが、どの場合においても手関節のロックをシッカリとし(手関節のロックが強過ぎても相手の肩が入り強くなるのでその辺りの微調整は要)相手の肩・肘・手首の関節を如何に自分に取り込めるかが肝要である。また一瞬でシッカリと肘締めの形に入る事が理想ではあるが、現実問題として相手の抵抗や体力・体格の差等々により完全な形に出来ない場合も存在する。この場合においては相手の腕だけではなく、相手の全身をイメージして関節をロックし体を崩す事が可能であるという。コレについても稽古を行なったが、不完全な形から相手の全身を崩す事は大変難しく、こちらの力が相手に浸透せず肩辺りでぶつかって止まってしまった。この場合には腕だけに集中するのでは無く、相手の全身をイメージする事が肝要であると代表師範は何度も仰っておられた。今後の稽古における指針としたい。
③一ヶ条抑えについて
 SAにおいても昇級試験で最初に学ぶ基本技ではあるが、これが実に悩み深い技でもある。特に一ヶ条における“崩し”については…である。どうしても余計な力が入り、相手の腕を横に引っ張ってしまったりと無理矢理な力技になりがちなのであるが、代表師範の技を受けてみると驚く程力を感じる事無く、力がぶつかり合う事も無くあっさりと魔法の様に崩されてしまう。これは“正面突き”に限らず“後ろ首締め”や“前打ち”からの一ヶ条の場合においても同様である。これについて代表師範は“相手の体を崩すには相手の攻撃を捌いて斬り落とす瞬間・手が触れた瞬間・その一瞬が大事であり、その瞬間を敏感に感じ取り相手の関節をロックし、また自分の関節もロックし固定する事により相手を崩す事が可能になる”と仰る。これは「言うは易く行うは難し」では無いが、正しく「理解するは易く行うは難し」というものである。理想の技を実現する為には一にも二にも稽古有るのみであろう。
 また代表師範は“全ては基本動作。数を漠然と多くこなすのではなく、基本動作一つ一つ意味を考え、どのようにそれが技へと繋がって行くのかを感じながら稽古を積まないと本当の意味での役には立たない(単純に基礎体力の向上という役割は勿論有るにしても)”と仰っておられた。

 今回のオープン合気道講座を受講して、新たな気づきや自分自身の間違いについての修正といった様々なメリットが多々有ったのは当然としても、今回習った事で今まで出来なかった事が直ちに出来るようになるという事ではないというのもまた事実である。しかし今回得られたものは、自身の以降の稽古における指針・目標・モチベーションに繋がるものであり、ある先輩が仰っておられたが“地道に稽古を積んでいかないと、もう無理だと諦めてしまったらそれ以上もう先が無くそこで終わりだ”というのもまた事実である。
 このように様々な刺激を受ける事が出来るのが“オープン合気道講座”である。合気道SAの門下生は言わずもがな…他流派の門下生の方々も新たな刺激を求めて積極的に参加されては如何だろうか??必ずこれからの稽古において有意義で役立つものを得られる事であろう。

<合気道S.A. 広報部>
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国際実践合気道連盟「合気道S.A.」