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第十五回 リアル合気道
武器術・武器取り広域指導資格認定
合宿レポート

 平成30年9月15・16日の2日間、東京都立川市近郊において合気道S.A.主催による“剣術・杖術・短刀術 広域指導者資格認定合宿”が開催された。
 今回は参加者全員が過去の合宿への参加経験がある事から、代表範士の御意向により、普段の合宿時よりも更にコアな部分について深く突き詰めての稽古を行う事となった。

まずは基本動作である。代表範士より…
 ・どこから力を発生させるのかを強く意識する。
 ・手足等の末端を動かそうとするのではなく、“核”から力を発生させる事により結果として
  末端が動くようにする。
 ・平面ではなく立体としての基本動作を意識する。
 ・末端ではなく“核”からの力の発生により、相手に悟られない・抵抗出来ない技へと繋がる。
等々の点につき様々な注意と説明を受ける。

 これらの点につき説明を受けたからといって、当然直ちにその動きが出来るようになる!というものでは無いが、現状出来なくてもキチンとそれらを意識した上で稽古を行う事が重要であり、その意識を持つ持たないで5年後10年後と後々の稽古において大きな差が生まれてくるとの事である。

 まず、参加者それぞれが各自で基本動作の確認を行い、その後グループに分かれ客観的な目で動きを判断して貰い、それぞれ問題点や疑問点を指摘し合うという形が取られた。
 このグループでのチェックというのが当合宿において非常に重要な意味を持ち、普段の稽古において各自様々な事を考えながら稽古を行なっている事と思うが、どうしても独善的な動きになってしまったり、動きにクセが出てしまいがちになるものである。それ故にチェックされる側が勉強になるのは当然の事ではあるが、する側からしても他の参加者の動きを客観的な目で見る事が出来、ポイントポイントを見る目を養えるというまたとない機会を得られるのである。

 そうしてお互いに議論を深めつつ、疑問点については代表師範からアドバイスをいただくという濃密な時間を過ごす事が出来た。

合宿の様子 合宿の様子

 次に基本打ちである。代表範士より…
 ・構えや武器の添え方も漠然と行うのでは無く、“核”からの力の発生により行う。
 ・武器は身体の一部であり、位置・角度も“核”からの力の発生によれば自然と正しい
  位置・角度へと導かれる。
 ・武器の先端に“核”から発生した力を乗せていく。
等々の点につき様々な注意と説明を受ける。その後、同様に各自での基本打ち・グループでのチェックという流れに入る。

 基本打ちもただ漠然と武器を振るだけでなく、様々な注意点を意識しつつ行うと大変に奥深く難しいものであり、得てして何が正解で何が間違いなのか分からずに迷宮に迷い込みそうになるものである。しかし、今回の合宿においては代表範士の基本打ちを間近で拝見する事が出来た事により、自分達の目指す形の方向性というものをシッカリと見定める事が出来たと感じられた。

 次に相対である。代表範士より…
 ・間合い。
 ・受けの重要性。魂をぶつける勢いで打ち込む。
 ・末端は忘れて“核”からの力の発生を意識。
 ・相手がこちらの動きを見切ってから捌く事の重要性。
 ・その為の誘いの重要性。
等々の点につき様々な注意と説明を受ける。相対についてもそれぞれがペアになり、普段の稽古では漠然と行ってしまっているような事や中々自分達では気がつく事が出来ないような点について、お互いに動きをチェックし合い、またグループでのチェックを受けながら参加者同士で議論を深め、疑問点については代表範士からのアドバイスをいただきながらと…あっという間に濃密な時間が過ぎ去り、合宿初日が終了となった。

合宿の様子

 さて合宿2日目である。今回の合宿では、異例な事ではあるが参加者全員の意向により、武器取りは行わず、“基本動作・基本打ち・相対”についての理解を更に深めようという事となり、初日同様かなり内容の濃い濃密な稽古となった。

 この2日間を通して痛感した事はやはり…  “基本動作の重要性”  “基本動作以上の動きは出来ない” という事であった。

 “核”からの力の発生を意識し、そこからの動き出しの意識を持つ。現状において“核”の意識を持てなくても、諦める事無く“核”に意識を持とうとしつつ、上を目指して己を信じ、代表範士を信じて稽古に励む!という事が大事なのであろう。
 現状の稽古において悩みや疑問を持つSA門下生・他流派の方々…是非様々な発見や気づきの得られる“広域指導者資格認定合宿”に参加されてみては如何だろうか。指導者を目指す人ばかりでなくても、自分自身、一皮剥け、また成長出来る可能性を得られる貴重で有意義な機会であると考える次第である。
 また今回の合宿において、伊藤弐段による錬士参段審査が行われ、様々な厳しい審査をクリアした新たな錬士参段が誕生した。これからの御活躍と御発展を切に願うものである。

<合気道S.A. 広報部>
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国際実践合気道連盟「合気道S.A.」